マダニの生態

ダニの仲間「マダニ」は、とっても恐い害虫です

マダニは、ワンちゃんや人に病原体を運び、死亡につながるケースもあるとっても恐い害虫です。アウトドアで訪れる山や森、お散歩する公園や河川敷の草むらなどに生息し、ワンちゃんに寄生する機会を狙っています。もちろん飼い主さんにも寄生します。ワンちゃんと幸せな毎日を送るためにも、マダニをよく理解し、身のまわりの危険性について知っておきましょう。

マダニってどんな虫?

マダニは8本脚であることからわかるように、昆虫ではなくクモやサソリに近い生き物です(昆虫は6本脚)。一般に家の中に住むダニとは違って固い外皮に覆われ、大きさは未吸血時で約2〜3.2mm、ダニの8〜10倍に相当します(ダニの大きさは約0.2〜0.4mm)。日本には8属60種類のマダニが分布し、なかでもフタトゲチマダニ、ヤマトマダニなど約20種類のマダニがワンちゃんに寄生します。

どうして血を吸うの?

幼ダニ・若ダニは発育のため、成ダニは産卵のために吸血します。動物の血液はマダニにとって唯一のエサです。


メスの成ダニは吸血後、100倍以上の体重になります。1匹のメスの成ダニが飽血状態(最大限に吸血した状態)になると、ワンちゃんは約1mlの血液を失うことになります。

マダニの生涯(ライフサイクル)

マダニは、幼ダニ期から若ダニ期にかけて2度の脱皮をへて成長し、成ダニ期を迎えます。発育期ごとに宿主(ワンちゃん)へ寄生・吸血するマダニを「3宿主性マダニ」と呼び、約650種のうち約600種までが3宿主性マダニです。一生の中で吸血する期間は20日ほどといわれ、他の期間は脱皮や産卵、動物へ寄生する機会を待ちながら自然環境のなかで生活しています。


●マダニのライフサイクル
※3宿主性マダニの場合


●マダニのふ化

マダニはふ化した後、草むらの葉っぱの先端などに移動し、ワンちゃんに飛び移って寄生する機会をうかがいます。(独特の感覚器官で動物の体温や臭い、振動、二酸化炭素などを感知します)


葉っぱの先端で寄生する機会を待つフタトゲチマダニの幼マダニ

●飽血したメスマダニ

飽血状態のメスマダニは地上に落下して産卵を開始します。一度の産卵で2,000個〜3,000個の卵を産み、その生涯を終えます。


産卵中のフタトゲチマダニ

マダニの活動シーズン

マダニの活動は、初夏から夏の間が最も盛んです。種類によっては冬でも活動するマダニもいるため、寒い時期だからといって油断はできません。